級位者の方々は、有段者に声を掛けて打ってもらうというのは悪いと思っておられる様子。席亭が組み合わせるか有段者の方から声を掛けてもらう以外は遠慮してしまうそうです。この垣根をうまく越えるには人間関係を築くことでしょうか?普及のためにも級の方の棋力アップのためにも一局は置碁をというお気持ちがある有段者は大歓迎。碁会所のイメージは、まだ、まだ、有段者以外は入れない雰囲気。級位者は、教室以外での実戦場を求めて右往左往するケースが多いそうです。
先日、三段くらいの方が一度、打ったことのある3級の女性にもう一度、打ちましょうと声を掛けられ、4局対局。弟さんが同じ位の棋力なので、今度、連れてきたらよろしくと笑顔で会話されていました。新製品のお茶を買って来られ、試飲を勧められるなどとてもなごやかな雰囲気。気持ちよく楽しく打っていただける組み合わせが仕事ですからこんな光景を拝見した日は一日、心に灯がともったようです。
強くなるために打つ碁もあり、楽しく打つ碁もあり。人それぞれ。年齢に応じた楽しみ方ができるところも碁の醍醐味ですね。